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チゼータ V16T（1991〜）

「チゼータ V16T」は、以前ランボルギーニに在籍したクラウディオ・ザンポーリ（Claudio Zampolli)がイタリアに設立したチゼータ社（Cizeta Automobile）のスーパーカー。車名の由来はザンポーリのイニシャル「C・Z」のイタリア語読み「チゼッタ」です。

「T」はエンジン横置き（Transverse）を意味し、V型16気筒を横置きミッドシップで搭載。最大出力560ps、最大トルク55.0kg-mを発揮し、最高速度328km/h、0→100km/h加速4.2秒をうたいました。 スタイリングはカウンタックやストラトスで有名なマルチェロ・ガンディーニによるもの。元々は次期カウンタック（ディアブロ）用のデザインでしたが、当時ランボルギーニ社の親会社だったクライスラーが「個性的過ぎる」として却下。結果としてそれがチゼータV16Tの原型になったと言われています。

プロトタイプの公開は1988年12月で、生産は91年にスタート。現在の「チゼータ・オートモービル・USA」のホームページによると、1992年から95年までに7台を生産・デリバリー。以後、受注生産で2台が製作されたようです。その後、生産設備やパーツを米国に移し、「チゼータ・オートモービル・USA」をカリフォルニアで設立。2003年にオープンモデルの「V16T スパイダー」を発表し、2008年1月現在でも米国で受注生産（最終組立）を行なっているようです。2006年時点の新車価格は64万9000ドル、スパイダーが84万9000ドル。予約金（デポジット）は10万ドルで、納期は約10ヶ月とのこと。

写真は90年代初期、日本国内に輸入された2台のうちの1台で、しかもナンバー取得済み（公道走行可）とした極めて貴重な車両です。もう1台は河口湖自動車博物館が所蔵しています。1989年当時、新車価格は8800万円でした。（2008.1）

Specifications : 諸元

1991 チゼータ V16T
■全長×全幅×全高：4440×2050×1115mm ■車両重量：1700kg ■エンジン形式：90度V型16気筒DOHC・横置 ■排気量：5995cc ■最高出力：560ps/8000rpm ■最大トルク：55.0kg-m/6000rpm ■トランスミッション ：5MT ■最高速度：328km/h ■当時の新車価格：8800万円（1989年当時）
（スペックは1989年発表当時のもので参考値です）

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